『銀河鉄道の夜を終えて』

銀河鉄道の夜という作品は、

読めば読むほどに世界は深まり
それは魔鏡のような世界でした。
ちいさなころから好きだった銀河鉄道の夜。
何百回もくり返し読んだこのものがたりは、

大人になった今でも、
大変に思慮深く感じられ、

読んでも、読んでも、新しい発見がありました。

このものがたりもう一度、今の世の中に紹介したい。
そんな思いをもった2010年春。

50シーンに及ぶ絵や、全体のデザインには1年の歳月がかかり
編集作業やプログラマーさん探しには、
ずいぶんと苦労をしました。
ですが、志を持つと良い仲間が見つかるようです。
プログラミングには、Tomさん、音楽にはMoskitooさん、
そしてアシスタントに金野さん、
そして絵はもちろん、編集、デザインまでを自分自身で行えば、
出版できるという目処が立ち、

この絵本は、宮沢賢治さんが好きな人たちで作られました。
結果的には、多くの方々からお褒めの言葉も頂けて、
それは、うれしいというよりも、
みんなを巻き込んだだけに、

ほっとした。というのが本音でした。
絵本をつくると決めたとき、
これは、賢治さんにもお返ししないといけないと、
売上げの一部を宮沢賢治さんのゆかりの施設に送らせて頂きたい。
そんな思いを話しておりましたが、
その後、賢治さんの故郷であり、

ものがたりの舞台でもある
東北で大きな震災が起きましたから
美しいイーハトーブの復興を願い
この銀河鉄道の夜が販売され続ける限り
販売価格の7%を寄付をさせて頂くことに決まりました。

賢治さんは、このものがたりの中で仰っています。
「ほんとうにつらいことでもそれが正しい道を進む中での
できごとなら、峠の上りも下りも、みなほんとの幸福に近づく
一あしずつですから」
私は、このものがたりに、小さな頃から勇気を貰い続け、
賢治さんの言葉たちが強さとなってくれました。
この絵本が、読まれた方の

心のやさしいひと雫となれれば、とても嬉しく思います。


最後になりましたが、

英語で読み解く・音楽絵本・銀河鉄道の夜は、

児童文学研究家の金原瑞人さんのお引き合わせにより

出版が実現いたしました。

心より感謝申し上げます。

作画 監修・西念武志

プログラミング・Tom

おしらせ
2011.11 岩手県の環境土木復旧基金に寄付させて頂きました。

2012.11 岩手県・被災した子供のための教科書購入給付事業に寄付させて頂きました。

2013.11 岩手県・被災した子供のための教科書購入給付事業に18,287円を寄付させて頂きました。

2014.11 岩手県・被災した子供のための教科書購入給付事業に販売価格の10%を寄付させて頂きました。

2015.11 岩手県・被災した子供のための教科書購入給付事業に販売価格の10%を寄付させて頂きました。